[ソラマメ] ブログ村キーワード:ペットボトル栽培、豆野菜
本ブログをご覧頂きありがとうございます。
少しの時間だけ、ペットボトル栽培のお話にお付き合い下さい。
前回は株の先端が支柱の先端に届きそうな勢いで草丈が伸び、
お花見ができるくらいに花数が増え新たな蕾を続々と着け、
快進撃が止まらないことをお伝えしました。
今のところ「ソラマメ」の天敵であるアブラ虫の姿はなく
順調に育っていますが、株全体の大きさ的に見て、
そろそろ大きな作業を断行する時が来たように感じます。
あれから10日が経過して栽培開始から112日目を迎えた「ソラマメ」は
分枝も含めて草丈がぐんと伸び葉数も増えてワサワサとしていて
支柱が見えなくなるほど大きく生長していました。

株元付近に近付いて見てみたところ、
所々に黄色く変色した葉があるのを見かけましたが、
殆どの葉には天敵であるアブラ虫が付いていなくてキレイでした。

また、10日前に比べると花数が減る一方で、
小さな莢を着けているのが見られるようになり、
自然とニンマリしてしまいました(笑)。
視線を株の上端部に移すと、
そこにもアブラ虫の姿のないキレイな葉がワサワサとしていて
所々に咲く花の近くから小さな莢を着けていました。

ここまでアブラ虫の被害がなく順調に育ってくれているなんて
本当に感動ものでして、涙がチョチョ切れそうです。
しかしながら、ここに来て分枝が本枝と変わらない大きさに育ち、
分枝が横に広がるように草丈を伸ばしていて窮屈そうな感じがしました。
今回の栽培では普段より少し大きめの鉢で育てていますが、
どの枝にも花や莢を着けていることから土の栄養不足に陥りやすく、
このまま育てていては株全体が生長しなくなってしまいます。
従って、生育が良くて莢を着けている枝を3本だけ残し、
それ以外の枝を株元から剪定することにしましょう。
★剪定のポイント★
・草丈が50(cm)以上あり分枝が5本以上出ていて、かつ、
窮屈そうな状態になってきた頃を目安に行うこと。
・剪定する際は生育の悪そうな枝を株元から園芸用ハサミで剪定すること。
・生育が良く花や莢を多く着けている枝は3本残して剪定すること。

枝を剪定することにより土に含まれる栄養分の奪い合いが緩和され、
通気性も良くなることから生育がよくなるように感じるかもしれません。
しかし、これではまだ株に負担がかかり、
立派な大きさの莢を着けるためには無理があるのです。
剪定後の「ソラマメ」を見てもお分かりのように、
ほとんどの枝は支柱の先端を越え、まだ上を目指して伸びようとしています。

つまり、不要な枝を剪定しても残された枝の草丈が伸びることにより
無駄な栄養分を供給してしまうことになり株の生長を鈍らせてしまうのです。
従って、残された枝を株元から支柱と同じ長さのところで摘心しましょう。
★摘心のポイント★
・草丈が50(cm)以上に伸びてひょろひょろしてきた頃を目安に行うこと。
・株元から50(cm)のところを園芸用ハサミで摘心すること。

摘心するのはかなり勇気がいる作業になりますが、
ここは「ソラマメ」をより大きくすることを願って行いましょう!!
摘心作業が終わったら、「ソラマメ」の生育を良くするとともに、
土の栄養不足により天敵であるアブラ虫を発生させないためにも
'リン酸系肥料'と'発酵油かす'を一摘みずつ与えておきましょう。

'リン酸系肥料'は「ソラマメ」の実付きを良くするために用いるもので、
'発酵油かす'は葉の生育を良くするために用いるものです。
これで長い作業は終わりになります。
と言いたいところですが、
実はもう一つやっておかなければならないことがあるのです。
さて、このままでも「ソラマメ」を大きく育てることはできるでしょう。
しかし、「ソラマメ」はこれから天敵であるアブラ虫が必ず姿を現し、
生長を脅かされることになります。
従って、アブラ虫の姿を見せていない今のうちから防虫対策を施して、
できるだけアブラ虫の被害を最小限に抑えるように対策しましょう。
まず、「ソラマメ」をアブラ虫の魔の手から守るためには
アブラ虫の習性を覚えておく必要があります。
ご存知かもしれませんが、アブラ虫は黄色い物に付く習性があります。
そこで、このアブラ虫の習性を利用して下図に示す道具を使って、
防虫対策をしたいと思います。
★防虫対策作業に必要な道具★
防虫対策作業で必要な道具を下記に示しますので、各自ご用意ください。
防虫シート、支柱(70cm)、ビニールテープ

★防虫対策作業手順★

'防虫シート'の裏側に「支柱」を載せ、「ビニールテープ」で固定します。

'防虫シート'を固定した「支柱」を鉢に立てます。
このとき、防虫シートの表面を「ソラマメ」の株のほうに向けて
設置するように下さい。

防虫シートの表面にある剥離紙を剥がして、防虫対策作業は完了です。
防虫シートの剥離紙を剥がした後の「ソラマメ」の状態は下図の通りですが、
これからアブラ虫が現れたとしてもこのシートに付いて一網打尽でしょう。

今回は大変大掛かりな作業が目白押しだった「ソラマメ」ですが、
これだけ万全な体制で栽培を続けても大丈夫だと思います。

しかし、想定していないことで駄目にしてしまうこともありますので、
油断せずに最後の追い込みを掛けたいと思います。

このことから、念には念を押して'栽培用炭酸水'を噴霧して
アブラ虫を寄せ付けないようにしたいと思います。

'栽培用炭酸水'は「ソラマメ」の生長を促進させるだけでなく、
アブラ虫を防除する効果も発揮する優れものなのです。
最後に、「ソラマメ」の栽培データとこれからの栽培のポイントを
以下に示しますので、今後の栽培にお役立て下さい。
なお、これから「ソラマメ」を種から育てたいと思われた方は
こちらをご参照の上種を蒔いてみて下さい。
★これからの栽培のポイント★
・葉の色が悪くなったらリン酸系肥料と発酵油かすを一摘みずつ追肥する。
・土面が乾いたら水をたっぷりと与えること。
★水やりの注意点★
これからの水やりは、引き続いてジョウロで行うようにしましょう。
このとき、ジョウロの注ぎ口に手を添えて水の勢いを和らげながら
株の周囲に与えるようにして下さい。

ジョウロの注ぎ口に手を添えずに与えてしまいますと、
土がえぐれてしまいますのでご注意下さい。
★ソラマメの栽培データ★

【次回のお話に続く】
ブログ管理人 M.Ishii