[芽キャベツ] ブログ村キーワード:ブログ記事、ペットボトル栽培
本ブログをご覧頂きありがとうございます。
少しの時間だけ、「芽キャベツ」栽培に関するお話にお付き合い下さい。
今回は「芽キャベツ」を育てたいと思うのですが、
この栽培は過去にも何度か挑戦したことがあるものの
まともに収穫したことがないためかなりの難易度を極め、
悔しい想いをしました。
しかしながら、ツイッターを通じてペットボトルで「芽キャベツ」を
育てたいとツイートしたり、フォロワーさんを対象に「芽キャベツ」の
ペットボトル栽培をご覧になりたいか聞いてみると想像した以上に興味を示され、
難易度の高いことは理解しつつももう一度挑戦してみようという
気持ちにさせられました。
「芽キャベツ」は普通に育てたのでは育てることができないため、
かなりの手間と時間を要しますのでそれなりの覚悟が要ります。
今のオレ様には様々な栽培をしてきた経験と知識と過去の「芽キャベツ」栽培による
教訓がありますので、適切な方法でかつシンプルに育てたいと思います。
皆さんのご期待に添えられるように「芽キャベツ」を精一杯育て、
何度目の正直になるか分かりませんけど収穫に漕ぎ着きたいと思います。
★品種選び★
「芽キャベツ」は大きく育つ葉の付け根に結球した脇芽ができる野菜で、
その字のごとくキャベツの仲間です。
品種にもよりますが、「芽キャベツ」は草丈が20~50(cm)ほどの長さがあり、
株が大きくなることから2Lサイズのペットボトル1本で育てることは
ペットボトル栽培を熟練された方でも困難を極めることから一般的には
育てることはしません。
しかしながら、「芽キャベツ」の育て方を工夫することにより
困難な栽培を用意にすることができますので、今回の栽培を通じて
お伝えしていくことにします。
なお、今回の栽培ではサカタのタネ社の「ファミリーセブン」という
品種の種を使って育てたいと思います。
また、この品種の種には色の付いた薬剤が塗布されています。
これは薬剤処理といって、発芽直後に土壌被害などから種を守るために
予め色の付いた薬剤を塗布したもので、このような薬剤処理された種には
必ず種袋の裏側にどのような薬剤を塗布したかが記載されています。
★播種時期と発芽日数★
「芽キャベツ」の播種時期と発芽日数は以下のようになります。
播種時期:7月上旬~7月下旬
発芽日数:播種後3~6日
発芽率:80%
発芽適温(地温):20~25℃
※ 上記のデータはいずれも中間地(温暖地)によるものです。
★使用する土★
「芽キャベツ」を育てる際に使用する土は、
市販の野菜用培養土であれば問題なく育てることができます。
ただ、市販の野菜用培養土で「芽キャベツ」を育てる場合は
鉢底土を敷いてから野菜用培養土を入れるという手間がかかり、
野菜用培養土の粒子が細かいためペットボトル鉢の底穴が詰まり、
排水不良を起こしてしまいます。
排水不良を起こせば、当然「芽キャベツ」の生長にも影響が及びますので、
この排水性を考慮し、下図に示す'市販の粒状培養土'の使用をお勧めします。
'粒状培養土'は「芽キャベツ」の生育に必要な様々な栄養素を含んだ培養土を
5(mm)ほどの大きさに加熱処理して粒状に加工されているため、
普通の培養土に比べて通気性がよく、土に新鮮な空気・水を運び込む
通り道を確保できることから余分な水を土中の老廃物と共に排水されるため
鉢底土を敷く必要がなく、直接ペットボトル鉢に入れることができます。
今回の栽培では、1鉢につき'粒状培養土'を2(L)使用するものとし、
その一部の培養土を篩にかけて細かな土を抽出して種蒔き用土として
利用しています。
また、栽培を進めていく過程で、「芽キャベツ」の葉の色が変色するなどの
生育不良を起こした際には、下図に示す'発酵油かす'を一摘み与えて
追肥を行います。
★鉢選び★
今回育てる「芽キャベツ」は株が大きくなる上に根を深く張り、
土の栄養分を多く吸収する野菜です。
このため、今回の栽培では初めから一つの鉢で育てることはせず、
小さな鉢に種を蒔いて育苗させた後、大きめの鉢に植え付けるという
二段構えで育てることになるため、育苗時と植え付け後で使用する鉢も
それぞれに適したものを使い分ける必要があります。
従って、育苗時に使用する鉢は種から発芽させ苗を育てることを
目的としますので'育苗用ペットボトル鉢'を使います。
植え付け後の株が大きくなり根を深く張り、支柱を立てても安定した状態で
育てることができる'大型ペットボトル鉢'を使います。
なお、2種類のペットボトル鉢を新規で作られる方は
下記のリンクをご参照の上作ってみて下さい。
【育苗用ペットボトル鉢の作り方】 【大型ペットボトル鉢の作り方】
★種蒔き作業に必要な道具★
種を蒔くときに必要な道具を下記に示しますので、各自ご用意下さい。
芽キャベツの種、育苗用ペットボトル鉢、移植ゴテ、
粒状培養土、種蒔き用土、霧吹き
★種蒔き作業手順★
'育苗用ペットボトル鉢'に「粒状培養土」を鉢の縁から3(cm)下まで入れ、
さらに、「種蒔き用土」を5(mm)程度かけます。
※ 「種蒔き用土」をかけることで種と土を密着させ、種を発芽しやすくします。
粒状培養土を入れたら「芽キャベツの種」を点蒔きします。
※ 種と種の間隔は2(cm)程度開けて蒔くようにして下さい。
芽キャベツの種を蒔いたら「粒状培養土」を1(cm)程度の厚さに覆土し、
「霧吹き」でたっぷりと水を吹き付けて、種蒔き作業は完了です。
★最後に★
皆さん、「芽キャベツ」の種を蒔くことはできたでしょうか?
種を蒔いた鉢は日当たりのよい場所に置いて育てるようにしましょう。
最後に、今回の「芽キャベツ」の種蒔き作業にかかった費用を
以下に示しますのでご参考ください。
◆芽キャベツの種蒔き作業にかかった費用◆
購入した商品 | 数 量 | 単 価 | 金 額 |
芽キャベツの種 | 1 | 432円 | 432円 |
野菜用培養土<粒状>(14L) | 1 | 398円 | 16円 |
移植ゴテ | 1 | 108円 | 108円 |
霧吹き | 1 | 108円 | 108円 |
合計金額 | 664円 |
※ 「育苗用ペットボトル鉢」を新規で製作する場合は別途費用が掛かります。
【次回のお話に続く】
ブログ管理人 M.Ishii
