08月 28 |
8/28 久々の「ベビーキャロット」を育てますかね?
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[ベビーキャロット] ブログ村キーワード:ブログ記事、ペットボトル栽培、
本ブログをご覧頂きありがとうございます。
少しの時間だけ、「ベビーキャロット」栽培のお話にお付き合い下さい。
厳しい暑さが続く今日この頃ですが、この時期になりますと
秋冬向けの栽培に手を出したくなるものです。
今年の秋冬は何を育てようかと考えたとき、真っ先に頭に浮かんだのは
根菜類でして、しかも冬に収穫することを考えると暖かいものを食べたくなるため
久々に「ベビーキャロット」を育ててみようかなと思いました。
何が食べたいのかは皆さんのご想像にお任せするとして、
「ベビーキャロット」はペットボトル栽培のビギナーの方にも
容易に育てることができますのでこれからご一緒に育ててみませんか?
★品種選び★
'ベビーキャロット'はその名の通り根長10(cm)ほどの小さな人参で
根部も直径15(mm)ほどしかなく、家庭菜園に絶対的な人気があります。
このため、ペットボトル栽培やプランター栽培に適していますので、
初めて育てる方にはお勧めできる野菜です。
今回の栽培ではサカタのタネ社の「ベビーキャロット」という品種を選び、
生長していく様子をお伝えしていきます。
この「ベビーキャロット」の種には上の写真にも示すように、
緑色で色付けされた薬剤が塗布されています。
これは薬剤処理といって、発芽直後に土壌被害などから種を守るために
予め色の付いた薬剤を塗布したもので、このような薬剤処理された種には
必ず種袋の裏側にどのような薬剤を塗布したかが記載されています。
★播種時期と発芽日数★
品種による多少の誤差はあるかもしれませんが、
「ベビーキャロット」の播種時期と発芽日数は以下のようになります。
播種時期:3月中旬~4月下旬、7月上旬~9月中旬
発芽日数:播種後5~14日
発芽率:70%
発芽適温(地温):15~25℃
※ 上記のデータはいずれも中間地(温暖地)によるものです。
★使用する土★
「ベビーキャロット」を育てる際に使用する土は、
市販の野菜用培養土であれば問題なく育てることができます。
ただ、市販の野菜用培養土で「ベビーキャロット」を育てる場合は
鉢底土を敷いてから野菜用培養土を入れるという手間がかかり、
野菜用培養土の粒子が細かいためペットボトル鉢の底穴が詰まり、
排水不良を起こしてしまいます。
排水不良を起こせば、当然「ベビーキャロット」の生長にも影響が及びますので、
この排水性を考慮し、下図に示す'市販の粒状培養土'の使用をお勧めします。
'粒状培養土'は「ベビーキャロット」の生育に必要な様々な栄養素を含んだ
培養土を5(mm)ほどの大きさに加熱処理して粒状に加工されているため、
普通の培養土に比べて通気性がよく、土に新鮮な空気・水を運び込む
通り道を確保できることから余分な水を土中の老廃物と共に排水されるため
鉢底土を敷く必要がなく、直接ペットボトル鉢に入れることができます。
今回の栽培では、1鉢につき'粒状培養土'を2(L)使用するものとし、
その一部の培養土を篩にかけて細かな土を抽出して種蒔き用土として
利用しています。
また、栽培を進めていく過程で、「ベビーキャロット」の葉の色が変色するなどの
生育不良を起こした際には、下図に示す'発酵油かす'を一摘み与えて
追肥を行います。
さらに、「ベビーキャロット」は根茎を大きくするために土の栄養分を吸収する中でも、
根の生育に欠かせない'カリ'が不足します。このため、今回の栽培では
葉がある程度大きくなり根がしっかり根付き始めた頃から下図に示す
'草木灰'というカリ酸系肥料を一摘み与えて追肥を行います。
★鉢選び★
今回育てる「ベビーキャロット」は根を深くまで張ることはありませんが
根が肥大することから、今回の栽培では安定した収穫が期待できる
'ツイン型ペットボトル鉢'を使いたいと思います。
'ツイン型ペットボトル鉢'では一鉢で6株育てることができますので、
この鉢を新規で作る方はこちらをご参照の上、作ってみて下さい。
★種蒔き作業に必要な道具★
種を蒔くときに必要な道具を下記に示しますので、各自ご用意ください。
ベビーキャロットの種、ツイン型ペットボトル鉢、移植ゴテ、
粒状培養土、種蒔き用土、ジョウロ
★種蒔き作業手順★
「ベビーキャロットの種」を種蒔き作業の半日前に水に浸しておきます。
※ 「ベビーキャロットの種」を水に浸すことで発芽しやすくすることができます。
'ツイン型ペットボトル鉢'に「粒状培養土」を鉢の縁から3(cm)下まで入れ、
さらに、「種蒔き用土」を5(mm)程度かけます。
※ 「種蒔き用土」をかけることで種と土を密着させ、種を発芽しやすくします。
粒状培養土を入れたら「ベビーキャロットの種」を点蒔きします。
このとき、種と種の間隔は1(cm)程度開けて蒔くようにして下さい。
ベビーキャロットの種を蒔いたら「粒状培養土」を1(cm)程度の厚さに覆土し
「ジョウロ」でたっぷりと水を与えて、種蒔き作業は完了です。
※ ジョウロで水を与えるときは、必ずジョウロの注ぎ口に手を添えて
水の勢いを和らげながら株の周囲に与えるようにしましょう。
ジョウロの注ぎ口に手を添えずに与えてしまうと、
土がえぐれてしまうので注意しましょう!!
★最後に★
皆さん、「ベビーキャロット」の種を蒔くことはできたでしょうか?
今回蒔いた鉢は日当たりのよい場所に置いて育てるようにしましょう。
最後に、今回の「ベビーキャロット」の植え付け作業にかかった費用を
以下に示しますのでご参考ください。
◆ベビーキャロットの種蒔き作業にかかった費用◆
購入した商品 | 数 量 | 単 価 | 金 額 |
ベビーキャロットの種 | 1 | 189円 | 189円 |
野菜用培養土<粒状>(14L) | 1 | 345円 | 49円 |
草木灰(500ml) | 1 | 298円 | 17円 |
発酵油かす(1L) | 1 | 298円 | 3円 |
移植ゴテ | 1 | 108円 | 108円 |
ジョウロ | 1 | 108円 | 108円 |
合計金額 | 474円 |
※ 「ツイン型ペットボトル鉢」を新規で製作する場合は別途費用が掛かります。
【次回のお話に続く】
ブログ管理人 M.Ishii
